「かつては、元All Blacksの選手が日本代表になる、なんてこともできたけれど
現在のIRBのルールでは、一旦シニアレベルで代表選手になったら他の国の代表にはなれない。」
というのが共通認識ですよね。
でも、2016年のオリンピックからセブンズが正式種目となることによって
「四年に一度だけ」の例外的ルールが設けられるんですって。
(2014/07/21 www.stuff.co.nz)
このルールを適用すると、今季クボタスピアーズに移籍し、トップリーグで3シーズン目を迎える
元All Blacksで前回のワールドカップの優勝メンバーのIsaia Toeavaは
サモア代表として来年のワールドカップにも出場できるようになっちゃうんですって。
ラグビーの場合、①国籍保持者、②両親もしくは祖父母の出身国、
③代表になろうとしている国に3年以上継続して居住しプレーしている
のいずれかの条件を満たせば、その国の代表選手になれるわけですが
IRBのハンドブックのRegulation 8には、自分の国籍と異なる国の代表となった選手の場合、
①過去18ヶ月間に代表チームとして試合に出場していないこと
②自分の国籍のある国への所属変更届けを提出し、受理されること
の二つの条件を満たすと、オリンピック予選も兼ねる2014-2015シーズンのセブンズワールドシリーズで
自分の出身国の代表として出場することができるようになるって書いてあるんですって。
そして、それ以降はその国の代表選手としてユニオンの試合にも出場できるので
来年のワールドカップにも出場できることになっちゃうんですって。
えー、ほんとー?と思って、IRBのハンドブックの該当ページを読んでみたんですけど(
こちら☆)
確かにそれっぽいことは書いてありました。(←当たり前。)
そしてこのルールが次に適用されるのは、2020年の東京オリンピックの予選にあたる
2018-2019シーズンのセブンズワールドシリーズになり、
その時には「過去18ヶ月間代表チームでプレーしていない」という条件が
「過去3年間代表チームでプレーしていない」に引き延ばされるんですって。
Isaia Toeavaは、2011年のワールドカップを最後に国際舞台から離れてますから
本人が希望すれば、上記のとおりサモア代表になれるチャンスがあるんですって。
元All Blacksでは、2009年に来日したSitiveni Sivivatuも同じくサモア代表に、
Joe Rokocokoはフィジー代表になるチャンスがあるのだそう。
ってことは、Mils Muliainaも場合によってはサモア代表になっちゃうかも?????
まぁでも、セブンズのワールドシリーズが始まるのは今年後半で、その頃はトップリーグの真っ最中ですから
Isaia Toeavaがサモア代表としてセブンズワールドシリーズに出場する可能性は
あんまり無いような気がするんですけどねぇ…。
あ、いや、東京セブンズとか香港セブンズあたりからサモア代表に、なんてこともありうる???
興味深い情報、ありがとうございます。
返信削除数年前、ジャパンにトンガ生まれのC・ロアマヌというWTBが
いました。
将来を期待された選手でしたが、詳細は割愛しますが、事件を
起こし、追われるように欧州へ移り、今はレスタータイガース
の一員のはずです。
2011年のW杯前にJKが呼び戻そうとする動きをしましたが
叶いませんでした。
個人的には非常に残念な出来事でしたが、こういう事が認め
られればトンガ代表としての復帰も可能かもしれませんね。
彼にとってはいい事なのかもしれません。
また、東芝の元ワラビー、C・ブナもやはりトンガ代表で復活
するかもしれませんし、同じようなケースは多々あるのでしょうね。
特に、トンガ、サモア、フィジーといった国が更に強くなるのかも
しれませんね。
けいさん、お久しぶりですね。コメントありがとうございます。
返信削除今週後半にいくつか続報のニュースがでてました。サモアはこの特例措置をうまく利用したい意向のようです。具体的にどの選手を候補としてアクションを起こすかはまだ決めていないそうですけど。
反対に、フィジーはこの特例措置に伴うアクションを起こす予定はないそうです。特にフィジーはセブンズに注力しセブンズ専属の契約形態を導入することを発表したこともあって、セブンズのヘッドコーチのBen Ryanは、選手本人から代表入りしたいというの連絡があったら考える、とコメントしてました。
トンガは…どうでしょう?
ヨーロッパでもこの特例措置を利用する選手が多少は出る可能性があるみたいですが、やはり一番の注目はサモア代表かもしれませんね。