2011年12月14日水曜日

Jonny Wilkinson、薔薇組を卒業。

ワールドカップ終了とともに、次々と国際舞台から引退するスタープレーヤーたち。

その中でも、今回のニュースは超・超・超ショック特大です。

Dan様と並び、「世界のNo.10」の代名詞、Jonny Wilkinsonが英蘭代表から引退することになりました。

(2011年9月10日の対亜爾然丁戦にて撮影)

Why I called time on England: Hero Wilko retires after glittering international career
(MailOnline 2011/12/13)

英蘭と言えば、RFUの方針で来年からは原則として国内のクラブチームに所属する選手のみが代表メンバー入りすることとなりますよね。(All Blacksと同じですね。)

お仏蘭西のToulonに所属するWilkoは特例措置となるのか、どーするのかなーと思ってたんですけど。

12月12日、自身のホームページで英蘭代表から引退することを発表していました。

My England Retirement
(jonnywilkinson.com 2011/12/12)

「I would like to take this opportunity to announce my retirement from International rugby.」(この場を通じ、代表チームからの引退についてお知らせします。)という文言で始まったWilko本人からのメッセージ。

The time has come, however, for me to realise that I have gone as far as I can go with this England team and that the time is right for others to enjoy the same honour and pride that I have felt over the past 15 seasons and beyond.
(しかしながら、英蘭代表チームで自分ができることは全てやりつくした感があり、また、過去15シーズンを通じて自分が体感してきた栄光と誇りを、ほかの選手たちが享受すべき時が来たのだと実感しています。)

(中略)

For me now, I will continue to focus ever harder on my goal of being the very best I can be with Toulon Rugby Club and continue to embrace and enjoy wherever that path takes me.
(今後は、Toulonを最高のチームにするという目標に向けてなお一層尽力していくとともに、自分自身の目の前に開かれた道を楽しみながら進んでいくつもりです。)

上記ウェブサイトより


選手生活にピリオドを打つわけではないので、ちょっとだけほっとしましたが、北半球のリーグやクラブ王者を決める大会がほとんどテレビ放送されない日本では、彼のプレーを見ることは極めて難しくなりました。

都内のスポーツバーでも、Super Rugbyの試合を見る機会は多々あれど、北半球のクラブチームの試合はなかなか見れませんものね…。トホホ。

それにやっぱり、国代表の試合って、クラブチームのそれとは全然違いますよね。

代表キャップは91。(67勝)

32歳という年齢から考えても、100キャップまで頑張ってくれてもよかったのになぁ…と思うのはアタシだけではないと思います。

常にDan様と共に世界最高のNo.10と言われてきたWilko。

あ、代表試合でのトライは7つだから、トライゲッターではないんですな。

ラグビーを見始めてまだ半年弱の2010年2月、友人たちに連れて行ってもらった倫敦のTwickenhamで見た6 Nationsの英蘭対ウェールズ戦。

お恥ずかしいお話ながら、アタシがその時点で顔と名前がちゃんとわかる選手は、両チームを通じてWilkoただ一人でした。

2010年2月のTwickenhamスタジアムツアーにて)

ワールドカップ出場4回、決勝進出2回、優勝1回。

アタシでも知ってるこのスーパードロップゴール。(しかも利き足と反対の右足!)



このドロップゴールを決めてワールドカップを制した2003年は、IRBのPlayer of the Yearにも選ばれたんですよね。

納得、納得。

IRB Player of the Year award winners:
2001: Keith Wood (IRL)
2002: Fabien Galthie (FRA)
2003: Jonny Wilkinson (ENG)
2004: Schalk Burger (RSA)
2005: Dan Carter (NZL)
2006: Richie McCaw (NZL)
2007: Bryan Habana (RSA)
2008: Shane Williams (WAL)
2009: Richie McCaw (NZL)
2010: Richie McCaw (NZL)

こうやって蹴るんですって。



今年に入ってからは、英蘭代表と言えば、Toby Floodがスタメン出場し、後半にWilkoがゲームを締めるというのが勝ちパターンとして定着していた気がします。

新西蘭では、Dan様のプレーそしてジェントルマンとしての人間性が高く評価されていますけど、英蘭では、Wilkoのストイックなまでのプロフェッショナリズムと真摯な態度が高く評価されているそうです。(と、数多くの英吉利人の友人たちが口を揃えるので間違いないと思います。)

お酒はほとんど口にせず、またDan様同様にずっと一人の女性を大切にしているのだとか。(カノジョの名前はShelly Jenkinsさんと言います。ちなみにWilkoはまだ独身ですけどお仏蘭西で生活を共にしてるそうな。今回の引退発表のコラムでも、ご両親をはじめご家族やShelliさんへの感謝の気持ちを述べています。)


英蘭代表というと、残念ながらグラウンドの外でのトラブルを耳にすることが多いですよねぇ。その中で、確かにWilkoのトラブルって聞いたことないかも。

(余談ですが、一昨日にはDanny Careがバーで酔っ払って暴れて2時間ほどおまわりさんにお灸をすえられたというニュースが…。)

あー、Queenstownでツーショット写真撮ってもらえばよかったなぁ…。

(2011年9月、Queenstownにて撮影)

お仏蘭西まで行くしかないかしら…。

2,3年後には日本に…とか?どうですかねー???




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4 件のコメント:

bowpa さんのコメント...

こんばんは。
Wilkoはキック以外にもタックルも勿論
ですがラグビーに取り組む姿勢が一番
素晴らしいですよね。
日本でも暗くなるまで最後まで個人
練習してましたからね。
RWC2003以降怪我との戦いでしたが
それがなければ100キャップは越えていた
と思います。
ラグビー人生最後は是非日本でやって
欲しいですね。

やす さんのコメント...

こんばんは。
昨日このニュースを知りました。Wilkinsonが代表デビューした頃のことは今でもよく覚えています。(13年前の1998年)
当時はまだ19歳で「イングランドラグビー史上最年少の代表デビュー」とか、「ラグビー界のマイケル・オーウェン」なんて騒がれていましたねぇ。

まーこ。 さんのコメント...

bowpaさん、リコメが遅くなってゴメンナサイ。Wilkoって日本に来たこともあるんですね。知らなかったです。
とにかくケガが多くて苦労していたようですけど、練習熱心で有名みたいですよね。
日本でプレーしてくれないかなぁ…。
トップリーグは試合数も少ないですしねぇ。

まーこ。 さんのコメント...

やすさん、ご無沙汰してます。
リコメが遅くなってゴメンナサイ。
スポーツ界のイケメンの代名詞というい意味で「ラグビー界のベッカム」って表現されたりもしますよねぇ…。
10年以上、国代表で頑張れるっていうのはやっぱりスゴイことなんだろうと思います。