2012年10月1日月曜日

外国人選手の同時出場枠に関するアンケートのお礼。

トップリーグの外国人選手の同時出場枠に関するアンケート(左側のサイドバーにあります)、50名以上の方が投票してくださいました。ありがとうございました。

もともと、海外ラグビーからラグビーを見始めたまーこ。は、せっかく海外から鳴り物入りでやってきた国代表の選手の姿をもっと見れたらいいのになぁという思いがありました。

でも、他のファンの方はどう思っているのか知りたくて、このブログ上で皆さんのご意見を伺った次第です。

まだ締め切ってませんが、今のところ「4人以上または制限枠撤廃」というご意見の方の合計と「昨シーズン同様に3人がいい」というご意見がほぼ同数。今シーズンの2人がいいというご意見の方は10%未満。

仮に制限枠を撤廃してしまったら、メンバー全員の名前がカタカナ…なんていうチームができたりする可能性、あるんでしょうか…。

「3人がいい」という方は、海外のスター選手のプレーもたくさん見たいけど、あまりに多くなりすぎると日本人選手の育成や活躍に影響するということなのかもしれませんね。

せっかくたくさんの方が投票してくださったので、シーズン終了までこの結果は表示しておきます。

今シーズンに外国人選手の出場枠が減ってしまったことについては、やっぱりあまりハッピーじゃないファンの方がほとんどってことですよね。

でもきっと、もっともっとストレスを感じているのは、なかなか試合に出場することができない選手ご本人ではないでしょうか。

生まれ育った国と異なる文化、言葉、食べ物、習慣…。

「日本食が好きで。」とか「これまで経験したことの無い、あえて英語が通じない国で異なる文化に触れてみたかった。」と、日本にやってくる選手は皆プラス志向の言葉をたくさん発信してくれますが、実際の生活、そして言葉が通じないチームメイトが大半のチームの中で、コミュニケーションをとりつつ力を発揮するのは本当に大変だと思います。

まーこ。は、現在、仕事でアメリカ人の女性と共にとあるプロジェクトに関わっています。プロジェクトマネージャーとして百戦錬磨の彼女は、これまでアジア各国や日本のクライアントのプロジェクトに携わってきました。判断力、リーダーシップ、理解力、柔軟性の全てに優れた彼女が、今苦しんでいるのが「言葉の壁」。現在のプロジェクトは、クライアントが全く英語が話せません。過去に彼女が携わったプロジェクトは、レベルの差はあれど、クライアントの担当者が英語を話すことができたので、彼女は相手のレベルに合わせながらもなんとか自分の言葉でコミュニケーションを取ることができました。しかし、今回はメールも打ち合わせも全部日本語がメイン。

日本語が「雑音」でしかない彼女は、毎回、打ち合わせが終わるたびにぐったりしています。「まるで自分の手足をもぎ取られたよう。」と表現した彼女。少しずつ慣れてきてはいるものの、自分の言葉で相手とコミュニケーションが取れず、自らの意思でいろいろなことをコントロールできないのは、彼女にとっては過去にどんなにハードだったプロジェクトよりもストレスなんだそうです。

アタシは、外資系企業でそのような同僚と共に日本人のクライアント向けのプロジェクトにずっと携わってきたので、海外からやってくるスタッフが「朝から晩まで雑音」の環境でなかなかうまく物事が進まない状況に苛立ち、ようやく慣れたころにプロジェクトが終了、という状況を何度も見てきました。自ら「日本に行きたい。」と志願してプロジェクトに携わったスタッフが、帰国する頃には「もう二度と日本(人)のクライアントとは仕事がしたくない。」と日本(人)を嫌いになってしまったこともありました。その逆に、「数か月じゃ言葉が話せるようにはならないんだから。」とその雑音が雑音であることを受け入れ、絶対的な制約が課された環境でいかに自分が立ちまわるべきかを意識し、際立ったパフォーマンスを見せたスタッフもいました。

「環境適応能力」がスポーツ選手の素養としてどれだけ求められるかはわかりませんが、出場枠をはじめ、本人の実力以外の理由で「試合」という彼らが最も輝くべきステージに立つことができないとしたら、それは本当に残念なことだと思います。

今週末から再開されるトップリーグ。
それぞれの対戦カードで誰がピッチに立ち、そして華麗なプレーを見せてくれるのか、今から楽しみです。



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