先日、Twitterでこんなツィートがあったので
「今日午後5時25分からBBC ScrumVでShane Williamsの日本での様子を特集します。
ゲスト出演、Dave Walder@美味しいポップコーン作ってまーす。見てね~♪」 By Dave Walder
注) Scrum Vは「英吉利のNHK」BBCのウェールズ支局で放送されているラグビー情報番組だそうです。
なんとかして、見たーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーいっ。
と思っていたら、BBCのウェブサイトに同日中にアップされていました。
Part 1と2を合わせて約15分の特集。
とても興味深く、何度も何度も繰り返し見てしまいました。
音声は英語のみで字幕もナシ、というのがなんとも残念ですが、映像だけでも充分楽しめます。
彼の住まいが「サガミハラケン マチドシ」と紹介されたのは、ま、ご愛敬ですかね。
(サガミハラは神奈川県相模原市、マチ”ド”は東京都町田市、ですもんね。)
自宅でのゴミの出し方を間違えて、チームにクレームの連絡がいってしまったエピソード、
生魚や麺類が苦手なこと、日本独特のマナー「お辞儀」「会釈」に関する失敗談などなど
「初めて日本に住んだ外国人が経験する典型的なカルチャーギャップ」はもちろんのこと
日本のラグビーに関するコメントがたくさんあったのも印象的でした。
「これまでプレーしてきたラグビーに比べたら、全然フィジカルじゃないし、
選手も小さいから僕でも充分通用するのでホッとしてる。」
「日本のラグビーはとてもディシプリンがしっかりしていて、基本に忠実。ズルいことはしない。
だから、プレーがちょっと正直過ぎるような気がする。」
その中で、一番印象に残ったのは、 Part 1の最後の部分。
「日本には、日本なりのやり方があるんだ。
ミーティングでラックについてこうした方がいい、あぁした方がいいと思うって言ったことがあるんだけど、
周りは一瞬僕の方を見て、隣に視線を移しちゃったんだよね。
それから、Baa-Baasで一緒だった時にMils Mulliainaと話したんだよ。
彼はNTTドコモで2シーズン目なんだけど、
チームは、コーチがそう言わない限り何も変えようとしないし、
選手が提案する余地は無いって彼から聞いたんだ。
彼が初めて参加したチームミーティングで、ブレイクダウンについて話し合っていた時に
●●よりXXの方がいいと思うって意見を出したそうなんだよ。
そしたら、コーチが振りかえって『お前何様のつもりだ?』って言ったそうだ。
新西蘭代表として100キャップを持ってる選手に対してだよ。
それで、これからは意見を出すのはやめようって思った、って。
要は、選手はプレーに専念すればいいってことかな。」
|
(2012年6月2日 ウェールズにて撮影) |
これを見たときは、もしかしてすごくフラストレーションがたまっていて
爆発寸前なのかな、やっぱり日本は合わないのかなと不安になりました。
しかし、Part 2をみてホッと一安心。
「今の自分のライフスタイルにとても満足している。」というのが総論のようです。
ヤクルト戦が行われたダイナボアーズのホームグラウンドは会社の敷地内、
試合会場としての設備は必要最低限。
当日スコッド入りしていない選手達が、ボールボーイやパンフレット配布、売店の販売員、
場内アナウンス等々の役割をこなすという、手作りでアットホームな雰囲気に包まれた試合会場は、
これまで彼がスポットライトを浴び続けてきた大きなスタジアム、大観衆、
そして厳格な管理体制下での試合とは全く異なる環境ですが、
称賛や批判の対象として常に一挙手一投足が注目されていたプレッシャーから解放され
伸び伸びと楽しんでプレーできること、
(もちろんチームのためにいいパフォーマンスを見せなければいけないという使命はあるものの)
また、いったん試合が終われば、試合会場がたちまち家族団欒の場、
まるで子供たちが駆け回る公園でのピクニックに早変わりしまうほどにリラックスした環境を含め、
当初の引退の理由だった家族と過ごす時間が充分に取れていることで
国際舞台、またプロ生活を引退したらそうしたいと思っていたことが実現できているんだそう。
もちろん、金銭面でのチームのサポートも非常に大きなファクターとなってるそうです。
言葉の壁、ラグビーのレベルやプレースタイル、カルチャーギャップ等、
ストレスや不満もいろいろとあると思いますし、
母国のラグビー人気には遠く及ばず、絶対的にファンの数が少ないのも事実。
でもラグビーファンは日本にもちゃんといるわけで、
その一人として、これからも彼のプレーを楽しみに応援していきたいと思います。
ということで、日野自動車戦のことはまた後ほど。
0 件のコメント:
コメントを投稿