トップチャレンジはまさしく「死闘」 in 花園（後篇）。

この日の第二試合は、豊田自動織機シャトルズ対クボタスピアーズ。

豊田自動織機の試合を見るのは今回が初めて、

クボタスピアーズは昨年１２月１日の対三菱重工相模原戦に続いて二回目ということで

どちらのチームを応援するか決めることができず

どうしても見たかった選手の姿を追っかけるミーハー観戦となりました。

（スイマセン…。）

この試合、第一試合とは異なり、両チームともエスコートキッズと共に入場。

 

この差の理由は不明…、ナンデ？？？

大泣きするちびっこ達を選手が優しい眼差しと共に抱き上げる姿が微笑ましかったです。

そう言えば、一試合目にはミニボールのプレゼントもなかったなぁ…。

手袋も帽子もいらない程に柔らかで暖かな太陽の光がスタジアムを包んだ午後二時、キックオフ。

三菱重工の応援をしていた時には気付かなかったのですが、

第一試合が終わるころには、バックスタンドはオレンジ色とコカコーラの赤で染まっていました。

どうです、このクボタの大応援団。

この試合でどうしても見たかったのは、豊田自動織機のこの二人。

Super Rugbyはもちろん、NTTコムでプレーしていた時も含め

テレビでしかプレー姿を見たことのないMark Gerardと

現役SpringboksのRyan Kankowski。

絵になる後ろ姿です。。。

どちらもワンシーズン限りの契約と聞いていたので

せめて一度はこの目で見たかったんです。

（っていうか、テレビじゃトップウエストの試合もトップチャレンジも見れませんし。）

Ryan Kankowskiは、とにかく大きな身振り手振りで

チームメイトと頻繁にコミュニケーションを図る姿が印象的でした。

激しいタックルを受け

背中丸出し、ソックスもずり落ちてしまう場面もありました。

開始１分、あっという間のクボタのトライで動き始めたこの試合は、

豊田自動織機がPGやトライで１３対５と前半をリードしたものの

今度はクボタが取り返し逆転、２点差でハーフタイム。

後半に入り、それほど時間が経たないうちにクボタがさらにトライを重ね、

１３対２９というスコアになった時は、このままクボタのペースで行くのかなと一瞬思ったんですけど。

 

 この人のトライが決まってからは

今度は豊田自動織機が連続得点を重ねて３０対２９と逆転。

Mark Gerardのキックは百発百中。

スタジアムに響き渡る大きなキック音、鋭角な弾道、飛距離、独特なボールの回転にはビックリです。

このゴールキックは

こんな遠くから、バッチリ決めてました。

残り時間が４分を切ったところで豊田自動織機にペナルティー。

大逆転のゴールキックを決めたのはクボタの立川選手でした。

Mark Geraldに負けずとも劣らないこの距離を決めての大逆転。

 

両チームの控え選手が立ち上がり、固唾をのんで見守っていた最後の３分間。

試合終了の笛が鳴った時は、クボタの選手は皆飛び上がり、

そして抱き合って勝った喜びを爆発させていました。

逆転に次ぐ逆転で、最後の最後までどちらが勝つのかわからなったこの試合。

本当に面白かったです。

Mark Gerardも試合後のストレッチはブーツを脱ぐ派なんですねー。

リーグ戦の時とは全く異なる空気がスタジアムを包むトップチャレンジ。

まさに「死闘」という言葉がふさわしい２試合だったと思います。

花園まで見に来た甲斐がありました。

ワールドカップ以来の高揚感と満足感、

そして応援していた三菱重工が敗れたショックが入り混じる複雑な感情を胸に

スタジアムを後にしたアタシでした。