「元」ってつけていいのかわかりませんが。
Springboksのメンバーとして2007年のワールドカップ優勝を経験しているJuan Smithが
アキレス腱のケガを理由に現役を引退することになりましたね。
(2013/02/12 ラグビー共和国)
31歳という年齢は、ベテランとしての円熟味を増す頃だと思います。
残念…。
だいぶ前にも一度ブログで書いたことがありますが、
Juan Smithと言えば真っ先に思い浮かぶのがこの試合。
2010年のTri-Nationsの対All Blacks戦で、
Juan Smithが勢い余ってレフリーのNigel Owensを突き飛ばしてしまい
その結果、Nigel Owensがタックルに巻き込まれて転倒、試合が中断したことがありました。
試合中、Juan Smithがずっとレフリーに謝り続けていたのがとても印象に残っています。
この時、真っ先にプレーを止めてレフリーにかけよったのがAll BlacksのBrad Thorn、
そしてMa'a Nonu。
選手が次々にプレーを止めてレフリーのもとへ集まり
SpringboksのキャプテンのJohn Smitがメディカルスタッフを呼んで
両チームのドクターがレフリーのケアをしたこのシーンは、
これまでに「ラグビーっていいなぁ。」と思った数々の名場面の中の一つです。
このブログのプロフィールにも書いてある通り、アタシがラグビーを見始めたのは
2009年6月のBritish & Irish Lionsの南阿弗利加ツアーの時からです。
それから間もなくしてTri-Nationsが始まったのですが、
アタシにラグビーの魅力を教えてくれた友人が南阿弗利加人だったこともあり、
一番最初に夢中になって選手の顔と名前を覚えたのはSpringboksでした。
Juan Smithもその一人。
ラグビー共和国の記事には出ていませんが、
南阿弗利加をはじめとする英語のニュースに出ていた彼のコメントが泣かせます。
"Were it not for the fans and my family, then I probably would have made the decision to retire much earlier. It was the fans who gave me the courage to - after several disappointing operations - attempt to make a comeback to the rugby field this year. I appreciate all the support I received through the years from my family, Bok- and especially Free State supporters.
”ファンや家族の存在がなかったら、恐らくもっと早くに引退の決断をしていただろう。期待した結果の出ない手術を重ね、それでも、今年フィールドに復帰するために頑張る勇気をくれたのはファンのみんなだった。長年に渡り、僕を支えてくれた家族、Boksのチームメイト、そして特にフリーステート州のチーターズのサポーターに感謝している。”
(2013/02/12 sport24.co.za)
余談ですが、オリジナルはアフリカーンス語の新聞の取材に対するコメントだったようで、
英語のニュースでは、記事毎にコメントの英文が若干異なるのが興味深いです。
(でも意味は同じですけど。)
これから1週間の休暇を取って家族と過ごし、今後のことについて考えるんだそう。
きっと、2011年のワールドカップを断念せざるをえなかった時から、
とにかく復活することだけを念頭に置いて頑張り続けていたんでしょうね。
でも、もうピッチに立つ姿は見れないわけで、二日続けて悲しいニュースに凹むまーこ。です。
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