2013年11月6日水曜日

キャプテンRichie McCaw、顔面蒼白の対日本代表戦(後篇)。

「日本代表とAll Blacks、どっちを応援するの?」と試合前によく聞かれたのですが


アタシの答えは「どっちも。」でした。


ラグビーの魅力にハマってからまもなく、そして日本代表の存在を知る前から夢中になったAll Blacks。


そして、自分自身が日本人である以上、母国の日本代表にも頑張ってもらいたい。




若手中心であれ、選ばれた精鋭中の精鋭しか袖を通すことが許されない漆黒のジャージに身を包んだ


世界一と呼ばれる選手達のプレーに酔いしれたいという思いと


世界最強チームを相手に、少しでも多くの得点シーンや孤軍奮闘する姿を目の前で見たかった日本代表。


どちらのチームにもそれぞれの異なる期待と思いがあって


片方だけを応援するという感じじゃなかったんです。




少しでも日本代表を応援しようという気持ちがあった人であれば、点差はどうであれ


この試合を「つまらない負け試合だった。」という人はいなかったと思います。



 
今回、アタシは、ラグビーをほとんど見たことがない友人3人を連れて観戦しました。


(席は二人ずつで少し離れてしまいましたが。)


「とにかくHakaさえ見られればいい。」というやや不順な動機で観戦を決めた面々でしたが


皆、気がつけばいつの間にか日本代表を応援していたそうです。




うーん、ただ、欲を言えば、もう少しキレイな芝の状態で試合をさせてあげたかったですかね。


副音声の実況・解説でも「芝生の状態は荒れていますが、悪いというほどのものではありません。」


というコメントがありました。


テレビで見ると、ところどころが剥げ始めているのがわかりました。




この二人のスクラムハーフ対決が見れたのもよかったですよね。


写真は撮れませんでしたが、アタシのちょうど目の前でボールを持った田中選手に


Aaron Smithがタックルした場面もありました。



キャプテンのRichie McCawが8番をつけてテストマッチに出場したのは


今回が(たったの)2試合目だと何かの報道記事で読みました。




全ての報道記事に目を通したわけではないのですが、All BlacksのSteve Hansen監督は


この試合の日本代表チームについて試合後の会見で絶賛してるんですよね。 



(2013/11/03 http://www.nzherald.co.nz)


「彼らのペースやスタイルで試合を進めさせてしまったときもあったし


我々よりも日本代表の方がはるかに優れていた場面もあった。


ドタバタしたゲームだった。日本代表のプレーは称賛に値すると思う。


決して諦めることなく、ほぼ不可能と思われるような場面でもトライをねらってきたし


素晴らしかった。」とのこと。


もしかしたら、リップサービスの意味も込められているのかもしれませんが


常勝軍団の世界一のチームを率いる監督から褒められたという事実は変わらないわけで


このことはもっと大々的に報道されてもいいんでないの?????と思うアタシであります。


80分間プレーしたBeauden Barrettも


「日本代表は強かった。特にディフェンスがよくて、なかなかアタックできなかった。」って言ってます。




キャプテンのRichie McCawは


「規律(ディシプリン)が乱れてミスを連発したのはとてもフラストレーションがたまった。」だそうです。


ってことは、次の日本対蘇格蘭はもしかしたらもしてかして…が期待できるかも???




Steve Hansen監督は、日本滞在中、キャップ数が4~30のそれなりに経験のある選手でグループを作り


「必ず勝つと分かっている対戦相手へ最大限の敬意を払いつつ


試合に向けて他のメンバーをリードし、心の準備をする。」という課題を与えていたんだそう。


「しっかりできた選手と、そうでなかった選手がいる。」とのことで


試合のパフォーマンスについても「ガッカリさせられた選手が何人かいた。」のだそうで


恐らく、巴里でしっかりお灸をすえられらた選手が複数いたんじゃないかと思われます。


「新人の選手達にとって、All Blacksとはいかなるものかを学ぶいい機会だったと思う。」とのこと。


残念ながら出番の無かったTJ Perenaraは、試合後にたった一人でダッシュを繰り返してました。



一体、何本ダッシュしてたんでしょうか?????


そして最後は、ゴール裏のフェンスからファンが次々に差し出すゲームプログラムや


オールブラックスのフラッグに一人でサインをし続けていました。


まだキャップがないんですよね、彼。


早くチャンスが巡ってくることを祈るばかりです。


片や、大ベテランのKeven Mealamuは、試合当日はウォーターボーイでしたよね。


All Blacks史上、たったの4人しかいない100キャップ保持者の一人ですよね。


試合後に若手や控え選手と共に居残り練習をして、びしょ濡れになっていた彼の姿がとても印象的です。
 


All Blacksの北半球遠征は残り三試合。


実はそのうちの一試合を現地でスタジアム観戦する予定です。


誰が出場するのか、今からとっても楽しみです。


来年の上半期は完全休養するこの殿方のプレー姿が見れたら最高なんだけどなー。
 


拍手する

2 件のコメント:

さちゃ さんのコメント...

初めてコメントさせていただきます。

私もまーこさんと同じような気持ちで見て、応援していました。ミーハーな目でABsを見てw、JAPANを応援という不思議な、でもとても楽しい時間でした。

ウンチクは語れませんが、つまらない試合だったとは私も思いません。日本のマスコミはラグビーに興味がないのでしょうが、もう少し他の書き方があっても^_^;

試合後の監督と選手のコメント、そして監督が出した試合前の課題、どれを読んでも世界一のチームはさすがだなぁと、感動さえ覚えました。訳してくれてありがとうございます。

ところで不躾で申し訳ないのですが、もしかしたら私、まーこさんの近くにいたかもしれません。前の席にお嬢さんが2人いらして、試合前やハーフタイムには4人でお話されていたんですよね。。。芝の香りがプンプンする席で、後半の最後にはお二人の赤いユニが黒に変わってました。。。ハカの写真の角度も私とほぼ同じなもんで、もしやと。。。

まーこ。 さんのコメント...

さちゃさん、初めまして。
コメントありがとうございます。

日本時間で今日の午後に発表された、今週末の対仏蘭西戦のAll Blacksのメンバーを見ると「あらやっぱり対日本戦は若手中心だったのね。」なんて思ってしまいますが、でもそれは贅沢ですよね。うん、若かろうが100キャップだろうが、All BlacksはAll Blacksですものね。

ミーハーでもルールがわからなくてもいいんです、楽しければ。(←というところから何年経っても進歩しないアタシです。。。)

私と友人は、バックスタンドのかなり前の方の席にいましたが、さちゃさんが書いていらっしゃる服装とは異なる格好だったので恐らく違うのではないかと思います、スイマセン。あ、ついでに「お嬢さん」なんて呼んでいただけるような年じゃないですし…
(^^;)ゝ