2013年2月27日水曜日

「日本に来るなら最低2年は頑張るべし。」 By David Hill

2012-13の国内シーズンが終わりましたね。


今季はホントにたくさん試合を観に行きました。ほぼ毎週、多い時は土日両方。


トップリーグはプレーオフトーナメントを含め、述べ18会場で26試合を観戦。


トップイーストは6会場、6試合、トップチャレンジと入替戦は4会場で6試合。


同日のうちに熊谷と秩父宮をハシゴしたこともありました。


海外ラグビーをきっかけにラグビーを好きになったアタシは、


どうしても鳴物入りでやってくる外国人選手に目が入ってしまいます。


ワールドカップ以降、「一シーズン限定」でやってくる選手が急に増えたように思いますが、


外国人選手同時出場枠やケガ等のいろいろな事情により、


残念ながら期待したほどジャージー姿を目にすることができなかった選手も少なくありませんでした。


日本での生活環境やプレーに慣れたころにシーズン終了となってしまった選手もいたことでしょう。


今朝、三菱重工相模原ダイナボアーズでプレーしたTom Donnellyの記事を読んだのですが、


「ここ一年、Super Rugbyと日本と休みなしでプレーしてきたせいで肉体的な疲れはあるけれど


とてもフレッシュな気持ちでCrusadersでの二シーズン目を迎えられそうだよ。


新西蘭に比べてフィジカルではないけれど


とんでもなくスピーディーな展開の日本の試合は足腰への負担が大きかった。


上半身は全然へっちゃらだったけどね。」


「日本の食事はご飯や麺といった炭水化物が多く、肉と言えば豚やチキンが大半。


良質の赤身の肉(牛肉やラム肉)を大量に、


または大きなステーキサイズで摂取するのがとても難しく


筋肉をキープするのは大変なことだった。」


といったコメントがありました。体重も2,3キロ減ってしまったんだそう。


(2013/02/26 www.stuff.co.nz)


新婚で一緒に日本にやってきた奥様、きっと苦労されたんだと思います。


日本だと牛肉は高いし、ラム肉なんて普通のスーパーじゃ売ってないですものね。

(昨日の晩御飯デス。)

余談ですが、濠太剌利や英吉利をはじめとして、海外に暮らす日本人の友達は皆


「スーパーで薄切りのお肉が全然無いんだよ~っ。


サイコロステーキみたいなお肉じゃ、肉じゃが作っても美味しくないの!!!」


とぼやいてます。


アタシも英語圏の国のキッチン付きのホテルで数週間~1カ月を過ごしたことが何度かありますが、


スーパーの生鮮食品コーナーには、一人ではとても食べ切れないサイズの塊のお肉ばかりが並んでいて、


結局、ハムとベーコンしか買いませんでした。


あと数カ月もすれば、Richard KahuiやAdam Thomsonといった


ワールドカップの優勝メンバーが日本にやってきますね。


とても楽しみですけど、ふと、年始に読んだ特集記事のことを思い出しました。


(nzherald 2013/01/06)


日本でプレーする新西蘭出身の4選手、Stephen Brett、Josh Blackie、Luke Thompson、


David Hillのことが載っているのですが、どの選手のコメントもとても興味深いものでした。


今や日本国籍の近鉄のLuke Thompsonは、Tom Donnelly同様に来日当初は食事で苦労したそう。


「昔は休暇気分で日本に来て手を抜いていた外国人選手が何人かいたし、今でも時々いるよ。


そういう一部の選手のせいで、残りの選手が悪評を買うことになるんだ。


でも、概して若くてして来日する選手が多くなってきて、


日本のチームと契約するのも以前ほど簡単じゃなくなっているんだ。」


Josh Blackieは、チームメイトから立ち食いや歩きながらの飲食はお行儀が悪いと怒られたことがあり、


「家の中は土足厳禁。スリッパに履き替えないといけなくて、


トイレに行ったらさらに別のスリッパが用意されてる、というスタイルに


近年来日した選手達はいつも目を白黒させている。」というのも納得ですかね。


ただ、それ以上に「あー、ちゃんと分かってくれてるんだな。」と思えて嬉しかったのは


Stephen BrettとDavid Hillのコメントでした。


「日本語がほんの少し話せるだけでも全然違うんだ。


(注;Stephen Brettは高校の3年間で日本語を勉強していたそうです。)


日本のチームは10番に外国人選手を起用するのが好きなんだけど、


多くの場合、言葉の壁が立ちはだかることになる。特にスタート時点でね。」



「六本木みたいなところに通ってちょっとダメになっちゃう外国人もいるけど、


自分は東京から遠く離れたところのチームで良かったと思っている。」


「一年目でフラストレーションを感じなかったら、それは何かが間違っているってこと。


日本のチームには、彼らなりのやり方があるんだ。


でも時間が経つにつれ、自分のことが認めてもらえて話も聞いてもらえるようになるんだよ。」


とコメントしていたStephen Brettは、確かトヨタと2年契約だったと思いますが


来季は日本からいなくなっちゃうんでしょうかね…。


仏蘭西に行くというような噂もあったような気がします。


自動車通勤が禁止されている東芝の会社の敷地内にあるグラウンドまで、


他の社員同様に毎日チャリンコで通っているDavid Hillのコメントは


「(Tony BrownやScott Mcleodのように)日本には2年以上いるのが理想だね、


チームにとっても選手にとっても。


大金を積んで短期契約で外国人選手を獲得しようとする傾向が強くなっているけれど、


それって一か八かってことにならないとも限らない。」


「ここで変化を起こすことはできるけれど、それにはいろんなバトルを覚悟しないといけないんだ。


日本にやってきて、全てを一から変えようとする外国人はたくさんいるけれど、


それって絶対にうまくいかないだろうね。」 


外資系企業で、海の向こうにいる同僚や上司に日本のクライアントのことをわかってもらうのに


いつも苦労しているアタシとしては、ホントに嬉しいコメントでした。


そういえば、Stephen BrettやDavid Hillと同じポジションのMike Delanyは


2年契約を終えて野武士軍団を退団したと聞きました。


 
彼もまた仏蘭西行きが噂されてますけど


(年末には「Clermontが獲得を希望している」なんていう報道がありました。)


どうなっちゃいますかね。




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2 件のコメント:

影慶 さんのコメント...

う~む、やはり鶏肉や豚肉ではダメなんですね(笑)。でも・・ってことは、ラグビー選手はもっと牛肉を食えってことなのかなぁ?。

まーこ。 さんのコメント...

影慶さん、お肉はそれぞれ栄養価が違うんですよねー。

鶏肉は脂質が少なめでコレステロールを低下させる不飽和脂肪酸が多く、ビタミンAは豚肉の3倍、牛肉の10倍だそうです。
豚肉は糖質をエネルギーに変え、疲労回復にいいと言われるビタミンB1が豊富で鶏肉の6倍、牛肉の8倍。
牛肉は鉄分やビタミンB12が多いのが特徴で、ビタミンB12はたんぱく質や脂質の合成を補助、修復して、精神の安定、集中力、記憶力を向上させる働きがあるんですって。

牛肉はたんぱく質も多いですが、脂肪分も多いので、気をつけないといけませんね。