前半を終え、10点差を追う三菱重工相模原ダイナボアーズ。「後半は三菱重工が風上から風下へ攻めるから、Stephen Donaldのキックが効いてくるはず。」という声がアタシの周りでは多く聞かれました。今季は、パナソニックが30点近い点差をひっくり返して勝利した試合があったくらいですから10点差なら逆転は充分に可能。でも、残念ながらそうは問屋が卸さなかったんです。。。後半開始から5分とたたないうちに、Ryan Kankowskiが独走&トライ。これがまた、いつもながらの大きなストライドのキレイな走りだったんです。これで豊田自動織機シャトルズは一気にリズムにのってしまいました。この試合では敵ながら、Ryan Kankowskiのランニングフォームって見惚れちゃうんですよねぇ…。ここから先の三菱重工相模原ダイナボアーズは防戦一方に見えました。せっかくのチャンスも相手のディフェンスに阻まれてなかなか前に進めない、という場面が多かったです。さらには、この試合で負傷退場者が続いたのも三菱重工相模原ダイナボアーズには痛手となりました。追い付くどころかどんどん点差を広げられ、後半15分の時点で30点近い点差がついてしまいました。観客席からは「シェーンを出せ~っ!!!」という声がどんどん大きくなっていきました。待ちに待ったShane Williamsがピッチに登場したのは、試合終了まで残り10分弱の場面。その数分前には、ベンチでトラックスーツを脱ぐ彼をチームメイトが温かく送り出す光景がありました。Stephen Donaldと交代した時点で、得点は46-7。観客席からひと際大きな拍手と声援があがったのは、言うまでもありません。たった10分で40点差をひっくり返すのが限りなく不可能に近いのは、ド素人のアタシでもわかること。現役最後の10分、どんな思いでプレーしていたんでしょうか。「彼のステップと最後のトライが見たい。」と会場中のファンが思ったはず。それに応えるかのように、会場中を沸かせる場面も多かったのですがトライには至らず。それでも、いわゆる「ごぼう抜き」っていう表現はこの人のためにあるのかも、と思えるようなスピーディーなステップ&ランを存分に見せてくれました。最後は、三菱重工相模原ダイナボアーズの反則でフルタイム。ガックリと肩を落とす三菱重工相模原ダイナボアーズの選手一人一人に対し笑顔で労をねぎらうShane Williamsの姿は今でも忘れることができません。それが「やり切った」という満足感や安堵感からきたものだったのか、大ベテランとしての彼の気配りだったのかは、知る由もありませんがファンとしては、最後は有終の美で飾ってほしかったというのが本音です。目頭が熱くなったファンも多かったはずです。来季もトップイーストから出直しですけど、Stephen Donaldはまだチームにいてくれるのかしら…。その後は、バックスタンドで彼の元に駆け寄るファン一人一人に笑顔でファンサービス。でもやっぱりちょっと淋しそうというか、憂いのある表情でもありますね…。ホントは、もっと盛大に引退セレモニーとかやってもいいレジェンドだと思うんですけどね…。たった一人残ったピッチで、最後の最後までファンに笑顔で手を振り続けたShane Williams。三菱重工相模原ダイナボアーズの皆さま、今シーズンお疲れさまでした。来季こそ絶対に・・・。
2015年2月21日土曜日
豊田自動織機シャトルズ v 三菱重工相模原ダイナボアーズ。(後篇)
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2 件のコメント:
まーこさん、今回も素敵な写真と文章ありがとうございました。シェーンの最後の姿は生では見れませんでしたが、ブログのお写真で十分伝わって、感動しました。ありがとうございます。
偉大なるシェーン・ウィリアムス選手本当にありがとう!!!!!あなたのラグビー選手としては小さくても世界の超一流のプレーが見られ、多くの人に感動と勇気を与え続けてくれたこと、この場をお借りし感謝します。これからの人生が豊かで満ち溢れたものになりますよう、心から祈念しています。まーこさんも同様にありがとうございます。三菱の試合は一試合花園で見ただけですが、応援したくなるチームだと思いました。応援の方もちゃんとラグビー精神を大事にされプレースキックの時は「お静かに!!」と周知してらしたし・・・。今年は無念でしたが、来年以降是非とも頑張ってくださることを遠い地からですが、応援しています。
ライアン・カンコフスキー?選手の写真もとってもきれいなフォームでほれぼれすることを最後に付け加えさせていただきます。まーこさん、また今後も素晴らしいブログの更新楽しみにしていますよ~(#^.^#)
最後の最後に・・・リッチーはやはり今度のW杯で引退するんでしょうかね?最後の舞台?是非頑張ってほしいです!(^^)!元フランカーなので。。。
匿名さん、All Blacksファンのアタシではありますが、一度スタジアムでそのプレーを見て、ド素人なりに「超一流のそのまた超一流ってホントにスゴイなー。また見たい~っ。」って一番に思えたのは、Shane Williamsだった気がします。日本に来てくれて、ホントにありがとうって思いますよね。
Ryan KankowskiはShane Williamsとはまた違うんですけど、カモシカとかシマウマみたいな走りとでも言えば良いんでしょうかね。アタシが初めて見たのは3シーズン前ですけど、その美しいフォームにすぐにファンになりました。
Richie McCawは具体的な引退の時期については明言していませんが、今年一杯では?という話しが多いですよね。海外移籍には全く興味が無いそうですので、いずれにせよW杯かNZで選手生活を終えるんだと思いますよ。
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