2013年3月26日火曜日

「逮捕されて身の危険から解放された。」 by Jerry Collins



ずーっと事件の行方が気になっているJerry Collinsの逮捕のニュース。


弁護士で彼の代理人でもあるTim Castle氏が来日し、


大使館の職員と共に浜松中央警察署でJerry Collins本人と面会したり、


また、3Newsのクルーが取材のために来日してJerry Collinsから話を聞くことができたんだそう。


こちらの放送内容は、Jerry Collinsが逮捕された遠鉄百貨店の担当者や


行きつけのバーのマスターのインタビューが収録されており、


英語が苦手な方でも充分に理解できる内容です。
 
Jerry Collins speaks out from prison in Japan
(2013/03/25 http://www.3news.co.nz)


「ブラジル人のギャングの一団につけ回され、命の危険を感じていた。」


と3Newsのクルーに語ったJerry Collins。


浜松市は、在留ブラジル人の数が全国一で、市の人口の約1.5%を占めているんですよね。


Jerry Collins自身は「ギャング」と表現したそうですが、実際には、武装集団や犯罪集団ではなく、


何らかの理由でヤマハの外国籍のラグビー選手を嫌悪し、


排除しようとしているブラジル人のグループのことを指しているのではないかと考えられているようです。


事件が起きた当日も、この「ギャング」に後をつけられて命に関わる危険な状況にあると思い


「デパートのような人目の多いところにいけば、そこで命を狙われることはないだろうと思った。」


のだそう。


日本国内の報道では、刃渡り17cmの包丁を所持していたと言われていましたが、


その後、実際にはこの包丁のほかにサバイバルナイフも携帯していたことが判明しています。
 

「逮捕されたことで、むしろ身の危険から解放されてほっとしている。」


「拘置所では人道的な扱いを受けており、なんら問題なく過ごしているので心配しないでほしい。」


ともコメントしたんだそうです。


また、ドラッグ服用の噂についても、警察署で一通りの薬物検査を既に受け、


全て陰性だったと本人が明言したそうです。


来日した代理人のTim Castle氏は、NZRUやJerry Collinsの故郷であるPoriruaの市長をはじめ


多くの人々からの激励の手紙を託されてきたんだそう。


また、取材に応じたヤマハの関係者は


「怪我や不調で試合に出場する機会は少なかったけれど、


いつもちゃんとチーム練習に来て、マジメに練習やリハビリに励んでいた。」


とコメントしたそうです。


警察からの公式な発表ではないものの、


きっと、彼をそこまで追い詰めた何か重大な事件や出来事があったのだろうと思います。


「強盗しようとしたんじゃないか?」


「こんな平和で小柄な人間しかいない国で、


All Blacksでも指折りの体格の持ち主が刃物を持ち歩くなんて、頭がイカレたか?」


「ドラッグに手を染めたんじゃないか?」


と、いろいろなところでネガティブなコメントをたくさん目にしました。


銃刀法違反の事実は覆すことはできませんが、


誤った憶測や噂が独り歩きするなんてことがないよう、


一日も早く事件の真相が明らかになるのを待つばかりです。


参照記事;

Jerry Collins relieved to be arrested in Japan
(2013/03/26 http://www.3news.co.nz)

Jerry Collins: Brazilian 'gang' was chasing me
(2013/03/26 http://www.stuff.co.nz)

Jerry Collins had 'misunderstanding' with gang in Japan
(2013/03/25 http://www.nzherald.co.nz)

Collins sidelined for younger players at Japan club
(2013/03/23 http://www.nzherald.co.nz)






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5 件のコメント:

やす さんのコメント...

うーむ・・・何とも言えないですね。
もう少し時間が経たないと真相が見えてきませんね。
浜松には親戚がいるので、小さい頃からよく行ってますが、浜松駅前では特にブラジル人を多く見かけます。

けい さんのコメント...

今日、釈放されたようですね。
http://www.nzherald.co.nz/nz/news/article.cfm?c_id=1&objectid=10874061

聞けば聞くほど不思議な事件ですが、コリンズが懸念している事がこの後起きなければいいな、と思っています。

もっと不思議なのは、この事実を海外のメディアで知った事(しかもトップ記事扱いでした)
そして、逮捕という事実から釈放された今の今まで、国内での所謂‘ラグビージャーナリスト’と言われる方々の口からこの件に関しての発言が一言も無いことです。(自分が知らないだけなのかもしれませんが・・・)

まーこ。 さんのコメント...

やすさん、確かに釈然としませんね。
ファンとしては、真相をきちんと知りたいです、できれば日本語で。

まーこ。 さんのコメント...

けいさん、ありがとうございます。
日本ではぜーんぜん報道されませんね。おっしゃるとおり、ラグビーニュース専門のウェブサイトや、日本人のラグビージャーナリストの方からの情報発信、まったくありませんでしたね。戒厳令がしかれてたんでしょうか・・・。唯一コメントをしていたのは、日本在住のRich Freeman記者でしたね。

チェンバース さんのコメント...

恐らくなんですけど、日系ブラジル人の多いクラブ(ラグビー選手も多い)でトラブルがあったんだと思います。
日系ブラジル人は集団ですし、タトゥー入れまくってて日本人ならなるべく避けます。事実名古屋や静岡で警察とのトラブルはめっちゃ多いです。お金もあんまりないから、嫌ってる飲食店関係者は多いです。悪いことするわけじゃないけど、かなり好戦的ではありますよ。とにかく数も多いですし面倒なのでヤクザも避けます。
たぶんトラブルがあった時に彼は恐らく逃げなかった。それで何かあったのでしょう。
プロスポーツ選手が、刃渡り20センチ近い刃物を繁華街で持ち歩くなんてどの国であれ逮捕されますよ。
許されることではないですけどね。彼なりに理由があったのでしょう。
発言を聞いてる限りは落ち着いてるので良かったです。