2013年9月27日金曜日

ラグビー博物館で学ぶ「ラグビージャージーの変遷史」(後篇)。

100年以上も前の貴重なラグビージャージーやキャップが保管・展示されている博物館。


21世紀のお宝ジャージーの数々も、至るところで目にすることができました。



この頃のジャージーは襟付きだったのですね。


2003年と言えば、英蘭ラグビーにとって最も輝かしい年ですよね。


こちらは、グランドスラムを達成した2003年のSix Nationsのメンバーのサイン入りジャージー。



そして何と言っても、これですよねぇ。



ラグビージャージーの展示コーナーには、当時のキャプテンだったMartin Johnsonが


ワールドカップの決勝戦で着用していたトラックスーツの上着が飾られていました。


ジャージーが飾られていなかったのはなんででしょうかね?????


ちなみに、この優勝から10周年を記念した特別試合が来月末に開催されるんですって。


(2013/09/25 www.canterbury.com)

両チームのメンバーは、Jason Leonard, Martin Corry, Jason Robinson, Phil Vickery, Josh Lewsey,


Stirling Mortlock, Al Baxter, Chris Whitaker,Richard Harryをはじめとする


当時の代表メンバーを中心とした錚々たる顔ぶれで、総キャップ数は1400を上回るんですって。


背中が真っ二つに切り裂かれているこちらのジャージーは



2007年の仏蘭西大会でJason Robinsonが決勝戦で着用していたもの。



脱げなくなってしまって、背中の部分を切り裂くことになっちゃったんですって。


なんだかもったいないですねぇ…。


ラグビージャージーがぴっちぴちになり始めたのは、このころからだったんでしょうか。


それぞれの時代の生地を、実際に手で触れて体感できる展示もありました。


大昔はウール素材だったんですって…。


あー、なんだか見慣れているジャージーになりました。



英蘭代表のジャージーと言えば、去年まではNIKE社がサプライヤーでしたよね。


21世紀を目前に「ラグビージャージーの未来形」としてバックスの選手用にデザインされていたのが


上の写真の右側の図の「ユニタード」スタイルだったんですって。


これなら後ろからタックルされても、引っ張られても脱げてしまうことはなさそうですけど


体のラインがかーなーりハッキリでそうですよねぇ。。。


うーむ、実際どんな感じなのかしら…と思って博物館を後にしたところ


なんと同じ敷地内のショップで実物に遭遇したアタシだったのでした…。


って、これはジャージーじゃなくてアンダーウェアだと思いますけどね…。


将来、ホントにこれがラグビージャージーになっちゃったら


見る方のファンも着る方の選手も恥ずかしくて赤面しちゃうかも…。



OMK;あれ、もしかして英蘭代表の新しいジャージーって


実はこの当時の日本代表のジャージーにインスピレーションを受けたものだったりして…。



なんか、似てません?????



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2013年9月26日木曜日

ラグビー博物館で学ぶ「ラグビージャージーの変遷史」(中篇)。

1871年は、英蘭のラグビーの歴史に置いて大きな意味のある年だったということを


膨大な枚数の写真を整理していて気付きました。



RFU(Rugby Football Union)が発足した年だったのですね。


NZRU(New Zealarnd Rugby Union)、ARFU(Australia Rugby Union)と


各国のラグビー協会の名前の一番最初には必ず国の名前が来るわけですが


ラグビー発祥の地、英蘭だけは、England Rugby Football Unionではなく


「RFU」という呼称なのは有名な話しですよねぇ。



140年以上、このキャップの形は変わってないんですね。



昨日に投稿した写真の一部にもありますが、今回の1871コレクションの薔薇のエンブレムは


1871年当時の薔薇を象ったものですね。



薔薇のエンブレムのドアップ映像発見。




ちなみに、南阿弗利加代表のエンブレム、Springbokの変遷はこんな感じ。



へっぽこカメラマンが映りこんでしまっているのはご容赦ください…。


IRBの規定の改正により、英蘭代表のジャージーにスポンサー企業の名前が表示されるようになったのは


1996年-1997年のシーズンからなのだそう。



ラグビージャージーのスポンサー名と言えば、All Blacksのジャージーに「AIG」という名前が


表示されるようになったことが大きなニュースになったのは記憶に新しいところですよね。


スポンサーの名前の表示って、サイズ(面積)や場所等、こまかーく規定されているんですって。


奥が深いですねぇ、ラグビージャージー。。。



(続く)。



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2013年9月25日水曜日

ラグビー博物館で学ぶ「ラグビージャージーの変遷史」(前篇)。



英蘭代表の新しいジャージーが賛否両論となってますけんど。


(個人的には、なんでソックスまでそんなに細かいシマシマにしちゃったのかと思ふ次第…。)


もしかして、Stuart Lancaster監督と赤薔薇のランカスター家をもじったシャレ???


なんて思った人も少なくなかったんじゃないかと…。


これで思い出したことがあります。




昨年6月にTwickenhamのスタジアム見学ツアーに参加した際に


隣接するラグビー博物館(Museum of Rugby)で「ラグビージャージーの変遷」をお勉強してきたのでした。



この展示が常設展だったのか、それとも特別展だったのかはわかりませんが


お宝グッズ満載のこの博物館の中でも、アタシ的にはとても興味深いものでした。



館内は、フラッシュを使用しなければ写真撮影OK。


こちらのジャージーは、1871年の英蘭代表対蘇格蘭代表の試合で、実際に着用された英蘭代表のもの。


つまり、今回ジャージーと共に発表された”1871”コレクションシリーズの原型なわけですね。


確かに、雰囲気は伝わってきますねー。



ラグビージャージーの特徴とも言えるチームのエンブレムは


今でこそジャージーにそのまま刺繍が施されている場合がほとんどですが


昔は、エンブレムが刺繍された布地(バッジ)を、選手達が自らジャージーに縫い付けていたんですって。



英蘭のエンブレムの薔薇のデザインが定型化されたのは1920年。


それまでは、各選手が自分で用意した薔薇のバッジを使っていたのだそう。



上の写真のエンブレムは、1936年の対新西蘭代表戦で2トライを挙げた


Alexander Obolensky選手(しかも王子!)のジャージーにつけられていたもの。


この試合、英蘭代表は対新西蘭戦で史上初の勝利をあげたのだそうですよ。


現在の英蘭代表のエンブレムは、1999年にRFUがデザインしたものなんですって。



ラグビージャージーと言えば、一昔前の「白襟」もその特徴の一つだと思っていたんですけど


100年以上前のジャージーは、襟がないですね…。

(1912年の仏蘭西代表のジャージー)


こちらは館内の別のコーナーに展示されていたAll Blacksのジャージーで


1905年頃のものだった気がします。



シダのマークは、この当時から変わってないんですねー。



長くなってきたので、続きは後ほど。


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2013年9月24日火曜日

英蘭代表の新しいジャージーはシマシマ模様。(一部訂正)


2013-2014シーズンの薔薇組こと英蘭代表のセカンドジャージーですって…。


むむむむむっっっっ。


これを、あのーそのー、英蘭代表の殿方の皆さまがお召しになるんですよねぇ…。


アタクシ、ハッキリ言って似合わない殿方のオンパレードじゃないかと思うんですけど…。


1455年から30年間に渡って英蘭で繰り広げられた薔薇戦争にインスピレーションを受けた


デザインなんですって。


薔薇戦争とは二つの王家、白薔薇を紋章とするヨーク家と


赤薔薇を紋章とするランカスター家が王位をめぐって争った戦争のこと。


19世紀に描かれ、現在はTwickenhamの特別室に飾られている絵画


「Battle of the Roses Yorkshire versus Lancashire」


にインスピレーションを受けたデザインなんですって。


そう言えば、アタシもスタジアム見学で見たのでした。

 
ヨークシャー州(Yorkshire)とランカシャー州(Lancashire)は、その昔、


1455年から30年に渡って続いた薔薇戦争のヨーク家とランカシャー家に縁があり、


ランカシャーの徽章は、このランカスター家に縁のある赤薔薇を


ヨークシャーの紋章は、ヨーク家の紋章だった白薔薇をそのまま使ってるんですね。

というわけで、赤と白のシマシマ模様に胸元には英蘭代表を表す大きな薔薇のエンブレム。


えーっと、(うら若き)女性ファンが着たら似合いそうですけど


立派な麦酒腹のサポーターが着たらどうなっちゃうんでしょう…。


セブンズ代表のジャージといい、サプライヤーがカ●タ●リーになってから


英蘭代表のジャージーはカワイイ路線というか


やや迷走気味な気がするのはアタシだけでしょうか…。


そのうち、日本代表までぶっ飛びデザインになってしまったりして…。











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2013年9月22日日曜日

三菱重工相模原の二人の元All Blacksに会いたくて(後篇)。

試合前半には出番の無かったStephen Donald。



あれー、なんかカメラ目線!?!?


この写真もこっち見てるしー。(画質が良くないのはご容赦ください…。)



 第一節はこの二人がスタメンだったんですよね、見たかったなぁ…。



でさ、やっぱり、アタシのカメラを見てると思うのよね。(←自意識過剰にも程があります。)


控えの選手は、出場する寸前までTシャツでアップをしていたので


三菱重工相模原の大量リードに、もしかしてこのままStephen Donaldの出番は無いままに


試合が終わっちゃうんじゃないかと思い始めたころ…。




目の前で殿方の生着替えが見られるのもこの会場ならでは!?!?



Anthony Boricがベンチに下がり、いよいよStephen Donaldが登場しました。
 


「秋晴れ」というより「夏に逆戻り」という言葉が適切だった程に高かった気温のせいか


足がつり、ド素人のアタシが見ても疲労が蓄積しているのがハッキリとわかる選手が続出する中で


元気いっぱいのStephen Donaldのプレーは、とてもダイナミックに見えました。



ん?Stephen Donaldの短パンが大ピンチ!?!?!? だったこの場面も



パワーとスピードで振り切ってしまいました。



っていうか、走っていてもカメラ目線!?!?(←そんなことは絶対にありませんからっ。)



公称186cmだそうですが、もっと大きく見える気がします。



あとは、彼のゴールキックが見れたらいいなーと思いつつ。。。


(Stephen Donaldが出場してからも、ゴールキックは10番の安藤選手が蹴っていたのです。)


試合終了間際に決まったトライのコンバージョンは…。



最後の最後で見れました!!!



きっちり決めて試合終了。



やっぱり気になる、この独特なスタイル・・・。



三菱重工相模原ダイナボアーズが快勝した一戦でした。



トップリーグの試合とかなり重なってしまうトップイーストの試合日程、なんとかなりませんかね…。


せめて、秩父宮やニッパツで土曜にトップリーグの試合があるなら


トップイーストは日曜だったらいいのになぁ。。。









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2013年9月21日土曜日

三菱重工相模原の二人の元All Blacksに会いたくて(前篇)。

今月二度目の三連休の初日の今日は、神奈川まで足を伸ばしてラグビー観戦してきました。


以前から三菱重工相模原ダイナボアーズを応援している知人のご夫婦と観戦したのは


トップイースト第二節、三菱重工相模原ダイナボアーズ対日野自動車レッドドルフィンズ。



三菱重工相模原ダイナボアーズと言えば、昨シーズンはShane Williamsの


ミラクルなステップが見たくて何度このグラウンドに足を運んだことか…。


今日の試合は、残念ながらメンバーの中にShane Williamsの名前はありませんでした。


その代わり、All Blacksファンのアタシがとっても楽しみにしていたのは、今季から加入したAnthony Boricと



Stephen Donaldの二人でした。


二人とも2009年の秋にAll Blacksのメンバーとして来日しましたけど、


Anthony Boricはブレディスローカップの試合の出場メンバーには入りませんでした。


あら、Movemberはまだよね???と突っ込みたくなってしまうほどにワイルド~なShane Williamsは



チーム練習が始まるまでは、ファンとの写真撮影やサインのリクエストに応じていましたが



一旦、出場メンバーのウォーミングアップが始まると表情が一転。



あのミラクルステップを目の前で再び見れるのはいつかしら???



チーム練習で気になったのは、Anthony Boricの首元。



「昨日の夜さー、ちょっと寝違えちゃってさっ。」なんてレベルじゃないですよね、絶対に…。



Stephen Donaldと言えば、何と言っても2011年のワールドカップの決勝のPGですよね。



そうです、そうです、このスタイル。



専門的なことは全くわかりませんが、彼のキックの動作ってなんか独特な気がします。


左手の位置とかと首の向きとか…。



今日の試合、Anthony Boricはスタメンで、Stephen Donaldはベンチスタート。



試合は、三菱重工相模原ダイナボアーズが終始リードする展開でした。


ジャージーも短パンも脱がされそうになってる殿方が出るほどに激しい?プレーもあったりして。。。



Anthony Boricって、いつもヘッドキャップをつけてましたっけか?



秩父宮のバックスタンドがピッチに近いのは有名な話ですけど


ここはもっっっと近いのです!!!


 
あまりに近すぎて撮影失敗。(←カメラマンがヘタなだけです、ハイ。) 



ふと、昨年同じ背番号をつけていたTom Donnelyは新西蘭で元気にしているかしら?と


彼の姿が頭に浮かんだアタシでした。



前半を終えて、スコアは28-0と三菱重工相模原が大量リード。


Stephen Donaldの出番は?????


(続く)。




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