2014年9月23日火曜日

All BlacksのAaron Cruden、夜遊び&深酒で飛行機に乗れず…。

日本では全然ニュースになってませんけど、


昨日の朝から世界中のラグビー関係のサイトで大きく取り上げられているのがAaron Cruden。


(2013年11月、アイルランド・ダブリンにて撮影)


土曜の夜にオークランドで夜遊び&深酒をしてしまい


翌朝のチームの集合場所に姿を見せず、アルゼンチンへ向かう飛行機に乗れなかったため


残り2試合となったThe Rugby ChampionshipのAll Blacksの遠征メンバーから外されてしまいました。


Steve Hansenヘッドコーチの会見の動画も見ましたが


「It's certainly out of character for Cruds. ((今回の失態は)普段の性格からは全くもって考えられない)」


と繰り返していたのが印象的でした。


また、別のマスコミの取材にコメントした大ベテランのKeven Mealamuも


「It was probably a bit out of character, especially for Cruden.」


(ちょっと本人らしくないね、特に彼の場合は。)と全く同じ表現を使ってました。(こちら☆




2009年に日本で開催されたジュニアワールドカップで優勝、この大会のMVPに選ばれると共に


この年のIRB Junior Player of the Yearにも選出されるという輝かしい経歴の持ち主。


(2011年のワールドカップ優勝メンバーでもありますよね。)


精巣癌を克服したことでも知られ、真面目な好青年というイメージだったんですけどね…。


元All BlacksのAndrew Mehrtensのコラム(こちら☆) にも


「プレーヤーとしての実績に加え、彼(Aaron Cruden)に関する悪い話しは聞いたことがない。」


という一文がありました。


「言い訳は一切しません。チームや家族、そしてニュージーランド国民の皆様に深くお詫び申し上げます。


全ての責任は自分自身にあり、いかなる懲罰も受ける所存です。」


と謝罪のコメントをだしてましたけど(こちら☆)、うーん、何かの理由で魔がさしちゃったんですかね…。

 
いろいろなニュースを読みましたが、事の成り行きはこういうことみたいです。


当初、All Blacksのメンバーは土曜のフライトでアルゼンチンに向かうはずだったものの、機材故障で飛行機が欠航、翌朝の便に変更になり、オークランドの空港近くのホテル、Airport Novotelに一泊することになった。その晩、チーム全体でのディナーは無く、夜間外出禁止令や門限も特になかったため、オークランドの自宅に一旦帰宅する選手もいれば、映画を見たり食事に出る等、各々がプライベートな時間を過ごした。Aaron Crudenは、チームメイトのAaron Smith, Kieran Read, Brodie Retallick, Sam Whitelock, Conrad Smith, Wyatt Crockett, Sam Caneの合計8人で午後8時ごろにオークランド市内のバー『Zookeeper's Son』を訪れ、各自2,3杯のビールを飲みながら夕食をとり、ビリヤードを楽しむ等リラックスした時間を過ごした。バーのスタッフとの記念撮影に応じた後にAaron Cruden以外の7人は帰宅の途に着いたが、Aaron Crudenだけはホテルに戻らず、目撃者の情報によると市内のバーをハシゴして一晩を過ごした模様。その結果、翌朝の集合時間になってもホテルの集合場所に姿を見せず、11時38分発のサンチアゴ行きの飛行機に搭乗できなかった。Aaron Crudenは、現在ハミルトンの自宅に戻っている。


通常、キャプテンのRichie McCawや一部のベテラン選手以外は、ホテルは相部屋となるそうなんです。


Aaron Crudenはまだ25歳、ってことはルームメイトがいたはずなんですけど


もしかしてホテルをチェックアウトする時間になってもまだ自分の部屋に帰ってなかったんですかね…。


また、アウェイやニュージーランド国内での大都市での試合の後は、


安全上の理由により(対戦相手チームのファンに絡まれたら大変ですもんね。)


スタジアムやホテルでのアフターマッチファンクションや食事会となることが多いものの


特定の場合を除き、遠征中は、外出禁止令や門限、「何人でグループ行動をしなさい」といったルールが


いつも設けられているわけではないんですって。


今回の大失態で、Aaron Crudenはアルゼンチンと南アフリカの遠征メンバーから外されただけでなく


最高で4000NZドルの罰金や、何らかのペナルティーが課せられることになるんだそう。


10月半ばにオーストラリアのブリスベンで行われるブレディスローカップ、対Wallabies戦には


All Blacksのメンバーとして戻るようです。


アルゼンチンのブエノスアイレスでファンサービスの一環として行われたキックチャレンジ、


Aaron Cruden、Colin Slade、Beauden Barrettの「10番三人衆」が揃い踏みとなるはずだったのに。。。




対アルゼンチン戦、対南アフリカ戦ではBeauden Barrettが先発、Colin Sladeがベンチスタートというのが


大方の予想のようです。


また、バックアップメンバーとして追加召集されたのがTom Tayler。


(2013年11月、秩父宮にて撮影)


最後にAll Blacksのメンバーとして試合に出場したのが昨年の対日本代表戦なんですって。


そういえば、Beauden Barrettはこの試合にフル出場したものの、最初はフルバックでプレー、


Dan CarterがTom Taylerと交代してからスタンドオフのポジションに代わりましたよね。


(2013年11月、秩父宮にて撮影)


ワールドカップまで残り1年となり、All Blacksの「10番」争いは、ファンとしては気になるところ。


(2013年11月、アイルランド・ダブリンにて撮影)


All Blacksに限らず、もうこんなお酒絡みのトラブルに関するニュースは聞きたくありませんね…。






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2 件のコメント:

けい さんのコメント...

クルーデンの件。
確かに、問題行動を起こすようなイメージがないので意外でしたね。

凡人には想定できないような、俗に言う「オールブラックスのプレッシャー」を緩和するための行動だったのでしょうかね。

オールブラックスに選ばれることは名誉な事だけど、その責任感も半端なものではないらしいですし。

何でこの時期に??という感もあります。

色々と想像を巡らしましたが、オールブラックスの中でも、日本に何かと縁のある選手なだけに、また復帰することを期待したいです。

まーこ。 さんのコメント...

けいさん、おっしゃるとおり、プロスポーツ選手で国代表、しかも常に世界一であることが求められるチームに身を置くというのは、一般人には考えられないような、あるいは想像もできないようなプレッシャーがあるんでしょうね。

あるいは、自棄酒、自棄食いなんかでは到底解消できないようなストレスとか…。

復活を期待しましょう。