2011年3月16日水曜日

今日はちょっと「怒」を。

今日はちょっと「怒」を。

気分を害する方がいらっしゃるかもしれないので、最初にお断りしておきます。ゴメンナサイ。

アタシは、日本という国が好きです。欧米人に比べたら、だんごっ鼻で、たっかい美容液で美白対策をしてもシミができやすくて、頭が大きくて足が短くて全然ぼんきゅーぼんの体型ではないけれど、きめ細やかなサービスを提供し、その品質の高さから世界一と言われる絶対的な信用とブランド力に裏付けされた製造業を支える気質を持った日本人が好きです。マクドナルドでもスターバックスでも、きちんとセルフサービスでごみを捨てるのがマナーとなっている日本と日本人が好きです。(海外だと食べ終えたり飲み終えたらテーブルをそのままにしてお店を出るのが普通)今回の地震を通じ、そして海外の報道サイト(英語圏のものだけですが)を通じ、日本人としてのアイデンティティ、そして自分が日本人であり、日本という国に住んでいることを誇りに思っています。

また、仕事を通じ海外にたくさんの友人・知人がいます。日本に来たことがなく東京と京都の区別がつかない人もいれば、日本が大好きという人もいます。アタシは、日本人や日本を好きな気持ちと同じくらい、国籍や言葉の壁にかかわらず、今回心配して連絡をしてくれた彼ら、そして彼らの国にも感謝しています。

新西蘭では、既に52人から構成される援助隊が来日し、救助・捜索活動を開始したそうです。

Japan tsunami: Kiwis head into areas hit hardest
(nzherald 2011/3/15)

Christchurchでの救助・捜索活動を終えてからさほど時間がたっていない中、次の現場に行っても耐えられる能力を兼ね備えた精鋭中の精鋭メンバーを選抜してくれたそうです。

また、英吉利の報道サイトには、自衛隊や警察、消防団、海外からの救助等、救援・捜索活動をしてくれている人たちの写真の一覧が掲載されていました。「ホントにありがとう&頑張ってください。」という尊敬と感謝の気持ちになりました。

Tsunami and earthquake in Japan: rescue workers search for survivors and bodies
(The telegraph 2011/3/14)

よし、もっと節電がんばろ。

しかし、今日はホントに腹立たしいことがあったのでちょっと書いちゃいます。

アタシの知人で、日本に長く暮らし、日本語に堪能な外国籍の人がいます。昨年母国に戻りました。今回の地震が発生して以来、某SNSを通じ、なんでもかんでも「URGENT(緊急)」という枕詞と共に過剰なメッセージを英語で出し続けています。今日のメッセージは「関東圏内はいずれ必ず被ばくするので、早急に脱出せよ。」というものです。「自分は日本語のテレビ、ウェブサイト、米・英・豪・独・仏のウェブサイトも全部チェックしている。日本政府の発表は嘘。大きな声では言えないけれど、被爆者になりたくなかったら騒動になる前にこっそりと関西や九州に避難しなさい。」「東京にいるアナタ達、一体何を呑気に過ごしているの?全く見ていられないよ。」だそうです。

そして、それをその人の友人で外国籍の人たちがさらに過剰反応しています。でも、日本人でその人のメッセージに反応している人は誰もいません。(←このブログで怒ってるアタシくらい?)

海外の報道が間違ってるとは言いません。

その人は、好意で自分の語学力を駆使して役に立とうとしているのかもしれません。

海外では地震や津波の被害と同様、もしくはそれ以上に原発への関心が高いという話も聞きます。

でも、実際に地震や津波が発生した当事国に住み、そこで話されている言葉を母国語とし、最新の情報をチェックできる環境にいるはずの私たちでさえ、デマやチェーンメールと言った誤った情報に左右されたり、もしくは二転三転する情報に戸惑ったりしていると思います。また、そのような状況下で自分自身の身の安全をも気にしつつ、募金、節電、計画停電、友人・知人・家族への連絡、日常生活の維持等、各個人が意識しながら過ごしていると思います。

某テレビドラマ&映画のコピーではありませんが「事件はウェブサイトで起こっているんじゃない、現場で起きてるんだ!」もしくは「同情するなら金をくれ!(信憑性の低い情報じゃなくて被災して困っている人たちのために)」と声を大にして言いたい気持ちです。(まだ当人には言ってませんけど。)

長文、失礼しました。


今回の地震と津波で大きな被害を受けた地域のひとつ、岩手県釜石市には、かつて「北の鉄人」と言われた新日鉄釜石を前身とする釜石シーウェイブスRFCがあるそうですね。既にニュースでは選手や関係者、またそのご家族の所在がすべて確認されたと聞いています。よかった、よかった。

2009年10月に東京で開催されたBledisloe Cupで新西蘭国歌を歌われたMegan Alatiniさんは、このクラブでキャプテンを務めるPita Alatini選手の奥様だと聞いています。このお二人やそのご家族が被災されたのか国外にいらっしゃるのかはわかりませんが、釜石シーウェイブスの安否確認に関する報道を目にしたときは、国立競技場でアカペラで聞いた彼女の美しい歌声を思い出しました。ちょっと怒りが収まったかも。



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2 件のコメント:

torige さんのコメント...

こんにちは。
さっきの地震で仕事を切り上げて今週休みになりました。
窮地に陥った時にその人の本質がわかると言いますが、Babyさんへのコメントでも書きましたが、人間性が良く出ますね。
一緒に仕事をしている人の中にも実家が津波に飲まれた人が数人います。今の家が半壊した人もいます。
でも役員達は会社の儲けしか考えていません!本当に人間性を疑います。
愚痴ですいません……。
とりあえず一旦実家に帰ろうか検討中です。

まーこ。 さんのコメント...

torigeさん、今週仕事が休みになったってことは、自分で自由に使える時間ができたってことですよね。

実家に帰って親孝行するもよし、お友達と会ったりするもよし、会社の方やお友達やご近所で人手が必要な方のお手伝いをするもよし、だと思いますよ。

アタシは、結局、考えた末に↑の本人に文句は言わず、http://prayforjapan.jp/message/の英語版をリンクし、「これが私の国です、そして私は日本人であることを誇りに思います。」とコメントしました。