2011年7月26日火曜日

George Smithの本を読んでみたい。

元WallabiesのGeorge Smith、そして現SpringboksのDanie Rossouwのサントリー入団が正式に発表になりました。

サントリーサンゴリアス 2011年度新外国人選手加入について
(サントリーサンゴリアス 2011/07/25)

George Smithはパナソニック入りとサントリー入りの報道が過去にあり、結局どうなるのかしらんとずっと思っていたのですが(こちら)、やはり名将Eddie Jonesの率いるサントリーでした。

国内の報道記事だと淡々とその事実を伝えるものばかりで、どちらかというとGeorge Smithのことよりも、

身長1メートル98、体重120キロのロッソウは“走る冷蔵庫”と称賛されるタフさが武器。
(引用;サントリー、南ア代表・ロッソウ獲得 2011/07/25)

という一文がどうにも気になって仕方がないアタシであります。

”走る冷蔵庫”と呼ばれる理由をご存知の方、アドバイス、プリーズです。 

それに、サントリー入りの正式報道がされたばかりだと言うのに「Brumbiesの新コーチ、Jake Whiteが、良き友人であるEddie Jonesに2012年のSuper Rugbyに向けてDanie Rossouwのワンシーズン限りのレンタルを頼んだ。」という話が早速出ていたりして、目が白黒。

Eddie to loan his Bok to Jake
(rugby365 2011/07/25)

英語圏の濠太剌利に比べたら、英語を話さないチームメイトの方々と充分なコミュニケーションが取れるようになるのにも相応の時間がかかるでしょうし、言葉に限らず、様々な面で日本での生活に慣れるのには多少のアクシデントやストレスはあるでしょうから、できればレンタル移籍はしないか、もう少し先にしてほしいなぁと思います。

話をGeorge Smithに戻し。

今回のサントリー入りで、濠太剌利人選手としては最高年俸を稼ぐ選手となるそうですが(推定でワンシーズン100万AUD;約9千万円)、今回の日本行きに関しては

''I'm going to be paid well over there, but money hasn't been a factor that's driven me in rugby,'' Smith says. ''It's always been a combination of things, such as whether I'll like the club, do they have a winning culture, a good coaching staff and so on. Those things were always more important than how much money I'd get paid.'' 
(引用;
Smith set for a fruitful final stage in his career 2011/07/24)
ということで、かなり優等生的なコメントのような気もしますが、(日本はお給料はたくさんもらえるだろうけど、ラグビーをする上で、お金で決めてるわけじゃない。いつもいろいろなファクターの組み合わせ、例えば、自分がそのチームを好きになれるか、勝ちに行くチームカルチャーがあるか、優れたコーチ陣か、といったように。こういったファクターは、僕にとっては常に「いくら貰えるか」よりもずっと大切なことだった。)でもこれって、アタシのような一般的な会社員の仕事選びにも当てはまることだなと思います。

まーこ。は、転職が恒常的に行われる業界に身を置いています。中には数千万、あるいは億単位のお給料やボーナスをもらっている人もちょっぴりいる世界。ちなみに、アタシは全くそういうポジションではないフツーの人で、スーパーの特売大好き、ドラッグストアのポイントもせっせと貯めてる一般庶民です。

家賃100万円以上のマンションに住んでるとか、左ハンドルのたっかーい車を持ってる人もたまーにいたりしますけど、その代わり、毎朝6時前出社の15時間以上勤務だったり、ものすごいターゲットを課せられていたり。

生きていく以上、もちろんお金は大切。しかし、アタシ自身も何度か転職を経験しましたが、世の中に100点満点の会社や労働環境は無いわけで、優先順位と判断基準を決め、自分に見合う環境を見極め、自身をコントロールしなければなりません。自分の身は自分で守るしかないのですからね。

自分の身近でお金に不自由のない生活をしている人の話を聞いたり、実際に彼らのライフスタイルを垣間見る機会があると羨ましく思うことも多々ありますが、その収入を維持するための彼らの仕事っぷり、求められるスキルや能力、過酷な労働環境等々を考えると、そりゃまー、アタシには無理だなと思うわけです。

話が脱線しちゃいましたけど、George Smithだけでなく、続々と海外から来日する選手の皆さまへは、超一流のプロスポーツ選手の価値基準で日本という国、そして日本に所在するチームを選んでくれたことに対して、無条件に「来てくれてありがとう。ようこそ日本へ。」です。

アタシが初めて外資系の会社に勤務し、海外から出張等でやってくるガイジンを相手に仕事をしていた時、先輩が「彼らとうまく仕事をするコツは『言葉もろくに通じない、こんなちっちゃな国までわざわざ来てくれてありがとう。』という気持ちを持つこと、『これだからガイジンは、全く!』と腹が立つこともあるだろうけれど、彼らにとって日本はアウェイなのだから、彼らにいかに気分良く仕事をさせてあげられるか、だよ。」とアドバイスをくれました。このアドバイスは大変役に立ち、今でも「名言・格言」として常に念頭に置いています。

ラグビーの強豪国では「日本=簡単に稼げる国」と揶揄する声もあるのでしょう。

確か、Fourie Du Preezは「奥さんにずっと苦労をかけてきたし、家を留守にすることも多かったから、ワールドカップが終わったら人生経験として文化の異なる環境での生活もしてみたいし、家族との時間を大切にしたい。」と何かのインタビューで答えていた気がします。

他の国やリーグに比べたらマイナスなこともたくさんあるでしょうけど、プラスな点もそれ以上に多いはず。 サントリーは在京のチームですから、おそらく住まいも都内でしょうし、六本木や英語の通じるレストランで時折息抜きをしつつ、日本でかっちょえープレーを見せてもらいたいです。

上述のGeorge Smithのインタビュー記事は、興味深い内容でした。

8月1日には、こんな本も出版されるそうです。買って読んでみよっかな。多分、日本のことは出てこないでしょうから、続編も期待。
(もしや、そのプロモーションのための記事にまんまとハマったアタシ???)

George Smith: The Biography
(↑クリックすると詳細ページにリンクします。)


OMK;日本でも、ぜひラグビー教室をお願いしまーす。
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2 件のコメント:

yas さんのコメント...

こんばんは。
「走る冷蔵庫」ですか(笑)
おそらくこの体格(198cm 120kg)と持ち味の強い推進力からこのような異名がついたのではないでしょうか。
彼は2003年のウルグアイ戦で代表デビューした息の長い選手でNO8の他にもLO、FLとバックファイブ(4~8番)なら何でもこなすマルチプレーヤーです。
前回W杯では、それまで不動のNO8だったピエール・スピース(ブルズ)が大会直前にエコノミークラス症候群にかかってしまい大会を欠場したのですが、その後ロッソウがボクスのNO8をつかみ取り、ボクス2度目のW杯制覇に大きく貢献しました。

まーこ。 さんのコメント...

yasさん、ハイ、「走る冷蔵庫」だそうです。4番~8番までこなせるとは、Danie Rossouwはとても器用な選手なのですね。
Pierre Spiesがエコノミークラス症候群で前回のワールドカップに出場できなかったことは前から聞いていました。今回は、きっと出てくるでしょうね。そしたらやっぱりスタメンのNo8はPierre Spiesになりますかね。
Super Rugbyの時から思っていたのですが、南阿弗利加はご先祖様がオランダ系の人が多いせいか、名字がながーい選手が多くて、英語表記だと何と読むのか分からないことがよくあります。